前回の選挙公約の振り返り~①認可外保育園の運営補助について
4年前の2017年に私が掲げていた政策について、複数回に分けてブログにおいて振り返りたいと思います。
政策としては、3つのジャンルです。
①子育て環境②医療・福祉③行財政改革
詳細は4年前のチラシに記載しています。
公約振り返りの第1回目の政策は①認可外保育園の運営補助 についてです。
内容は以下の通りとなります。
背景として、
待機児童が課題として挙げられる長岡京市において、認可外保育所は待機児童の受け皿の役割を担い、長岡京市にとって認可外保育所の重要性が高まっていました。待機児童に関しては、特に0、1、2才児が多いのが課題でした。しかし、現状の認可外保育所の運営は厳しく、0才児、1才児、2才児の受け入れを増やすために保育士を確保するのが厳しい現状でありました。また、保育士の最低配置基準があり、0歳では子ども3人に保育士1人(「3対1」)、1~2歳は「6対1」、3歳は「20対1」、4~5歳は「30対1」となっていますが、基準通りでは、人手が足りず、保育士や保育補助を実際は雇用します。例えば、保育士を1名雇用すれば、0才児を受け入れ枠を3名増やすことができます。京都府内の給与相場では、約407万円です。(出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」)これに、社会保障費の保育園側の負担分も考えると、保育士一人雇用するのに、年間500万~600万円近くなります。認可外保育園では、運営の収入の多くは保護者からの保育料になります。一人の保育士で3名の0才児を見れるので、0才児1人の保育料を5万円としても、5万円×12ヶ月×3名=180万円の保育料収入となります。1~2才児の場合、 1~2才児1人の保育料を5万円としても、5万円×12ヶ月×6名=360万円の保育料収入。詳細は下記の図に示します。数字は分かりやすいように簡略化しています。
図を分かるのが、認可外保育施設が0,1,2才児は受け入れるほど赤字ということが分かります。
さらに、長岡京市の認可外保育施設への補助制度は、
入所児童10人未満の園:基本額10万円+児童加算1,700円
入所児童10人以上の園:基本料27万円+児童加算1,700円
となります。
よって、待機児童が問題となっていて、人手が最も必要である 0,1,2才児 を1人当たり1700円の補助という、十分とは言えない補助制度になっています。
これに対して、私認可外保育施設への運営助成金額を見直しを長岡京市議会で提案しました。
提案内容としては、以下の2つです。
・児童年齢毎に補助金額を変動する
・補助金額の総額を増額
です。例えば、JR長岡京駅近くにあるキッズスクウェアJR長岡京さんは
0歳児:9万5,000円
1、2歳児:6万1,000円
3歳児:3万5,000円
4、5歳児:3万2,000円
といった手厚い補助制度になっています。
4年経った結果としては、
一部、補助制度の見直しとなりました。
(提案前)
入所児童10人未満の園:基本額10万円+児童加算1,700円
入所児童10人以上の園:基本料27万円+児童加算1,700円
(提案後)2021年4月1日施行
入所児童10人未満の園:基本額27万円+児童加算1,700円
入所児童10人以上の園:基本料27万円+児童加算1,700円
十分な補助制度とはまだまだ言えませんが、一歩前進だと考えています。
今後も、長岡京市の子育て政策について提案していきたいと思います。